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特価! 西郷隆盛(南洲)の五言律詩銘筆掛け軸

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幕末明治初の英雄・西郷隆盛(号南洲/1827-1877)の有名な五言律詩真筆銘品の掛け軸です。
 南洲は明治初に甥が勉学のため渡米するに際し、力づけるためにこの五言律詩を書いて贈りました。

 この文言は南洲自身も気に入って、のちに頼まれるたび何度か同文の書を書いもので、本品はその一つです。

 当方縁者の二代前が西郷隆盛の弟・従道(のちの海軍大臣)を実家に泊めた縁かあり、本品存在を知り入手したもので、保存状態もよく、複製品もつくられたりしたようです。

【文言】
一貫唯々諾 従来鉄石肝
貧居生傑士 勲業顕多難
耐雪梅花麗 経霜楓葉丹
如然能天意 豈敢自謀安

【読下し】
一貫す 唯々の諾(だく)
従来 鉄石の肝
貧居 傑士を生じ
勲業 多難に顕る
雪に耐えて 梅花麗しく
霜を経て 楓葉丹し
如し能く 天意を識らば
豈(あに)敢えて 自ら安きを謀らんや

【意味】
 一度承諾したことは、どのようなことが起ころうとも最後まで貫き通さねばならない。それには鉄石のような堅固な精神が必要である。
 貧しい生活が偉大な人物を生み出し、立派な業績も多くの困難を乗り越えてこそ生まれる。
 梅花は厳冬の雪の中に耐えてこそ麗しく咲き、楓の葉は幾たびも冷たい霜の厳しさをしのいで赤く色づくものだ。
 君がもしこの天の道理を知っているなら、どうして安逸に耽(ふけ)っていられようか。そうしてはいられないはずだ。
 
 冠帽印「貴天生」・氏名印(白文)「隆盛之印」・号印(朱文)「號南洲」の組み合わせから、本品は最晩年の明治8年5月から同10年までに書かれたものと分かる。

 参考①は1885年に米国ワシントンで撮影された隆盛の長男・菊次郎(右端)、寅太郎(左端)ら。
 参考②は縁者の実家に泊まった西郷従道・当時海軍大臣(前列中央)

本紙寸法:126.5㎝×54.3㎝
掛け軸寸法:202㎝×646㎝ ※軸は骨製

※複製品と比べると、①はっきりとした墨臭がある②筆の重なり部分が二重に③本品の筆のかすれ部分が複製品では潰れている④墨溜まりがある⑤複製品は赤版を別に刷るため印の位置がわずかにずれている。―― 以上墨書肉筆であることは確認済みで、真筆であることが認められます。
※南洲のこの五言律詩は大体150万円以上の値が付けられており、テレビ東京「何でも鑑定団」では200万円がつけられました。

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カテゴリー:ホビー・楽器・アート>>>美術品・アンティーク・コレクション>>>書
商品の状態: 目立った傷や汚れなし

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